India Song
物語と場所、音声と映像の邂逅と乖離。書かれた/話された言葉がシネマの基底を揺るがしていく。
文学から映画に接近し、深く追求した希有な作家、マルグリット・デュラス。
彼女が手掛けた映画における代表作『インディア・ソング』に、同じサウンドトラックを用いて制作された『ヴェネチア時代の彼女の名前』を収録しDVD化
『インディア・ソング』India Song 1974
テクスト:マルグリット・デュラス/撮影:ブリュノ・ニュインッテン/音楽:カルロス・ダレッシオ/編集:ソランジュ・ルプランス
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・ロンダール、マチュー・カリエール、クロード・マン、ヴェルノン・ドブチェフ
1930年代のインド・カルカッタ。フランス大使夫人アンヌ=マリー・ストレッテルへの不可能な愛で狂気に陥る副領事の物語。
小説「ラホールの副領事」から登場人物などの設定を受け継いでいる。
全編においてオフの声を活用し、映像と音響の関係の新たな境地を開いた。
デュラスの映画における代表作。
『ヴェネツィア時代の彼女の名前』Son nom de Venise dans Calcutta désert 1976
撮影:ブリュノ・ニュインッテン/編集:ジュヌヴィエーヴ・デュフール
出演:デルフィーヌ・セイリグ、ミシェル・ロンダール、ニコール・イス、マリー・ピエール・ティエボー
前作『インディア・ソング』の大使館邸として使用されたパリ郊外のロスチャイルド邸。
改修を間近に控え、廃墟となった館の内外を緩慢な移動で捉える映像に、『インディア・ソング』のサウンド・トラックがそのまま重ねられる。
映像と音のズレによって前作を「破壊」する本作を、デュラス自身は映画でなした最も重要なものとした。
監督: | マルグリット・デュラス |
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脚本: | マルグリット・デュラス |
撮影: | ブリュノ・ニュインッテン |
編集: | ソランジュ・ルプランス |
音楽: | カルロス・ダレッシオ |
製作年: | 1974 |
製作国: | フランス |
上映時間: | 120分+114分 |
映像色: | カラー |
字幕: | 日本語 |
音声: | フランス語 |
規格: | 二層×1 |
画面サイズ: | 16:9 |