日本文化の源流「風流」

昭和30年代、高度成長直前の生活と文化が甦る映像集。
暮らしに「うるおい」、仕事に「誇り」が満ちていた。

 「年輪の秘密」(「日本文化の源流」シリーズ原題)の撮影には、主体として若いカメラマン達が当たった。いずれも後に大作を撮り、名を成した人たちである。それだけに全力を投入して、それぞれに面白い角度から取り組んでいる。主に市井で長年腕をふるっていた隠の名人達に光を当てたのが特色である。
 名人達はすでに亡く、その技術の秘密も失われたものが少なくない。今となっては誠に貴重きわまるといって良い。そのシリーズが復刊されるのは、素晴らしいことだと嬉しくなった。
 現代の技術のいきづまりにヒントもあるだろう。あっと驚く秘密もある。ぜひ見ていただきたいと願うこと切である。
羽仁 進

1.風流
「糸あやつり」
江戸の寄席を中心に、庶民の中に生きてきた糸あやつり…人形にもあやつり方にも伝統が活きている。意欲あふれる糸あやつり一座の活動を描く。
「三味線師」
40年も修練を積んできた菊岡氏の三味線づくりを通して、日本人の生活に親しまれてきた三味線の歴史、構造、材料、作り方などを知る。
「阿波の人形浄瑠璃」
日々の営みをもつ庶民の中に、営々と伝えられてきた阿波の人形浄瑠璃を、旭源之丞一座での舞台の展開を中心に、臨場感豊かに説いていく。
「花火」
江戸時代から十一代つづく花火師、小勝さんの工場を訪ね、その作り方や、200年余の間に積み重ねられてきた花火の粋、その多彩多様な構成を紹介する。
「バイオリンをつくる」
宮本金八氏の仕事にふれ、氏の手になるバイオリンがどのような工程でどのようにして作りあげられていくかを仔細に見ていく。

製作年: 1959~1955
製作国: 日本
上映時間: 85分
映像色: モノクロ
字幕: なし
音声: 日本語
規格: 片面1層
画面サイズ: スタンダード