魔人ドラキュラ
  • 原題:DRACULA
  • 監督:トッド・ブラウニング
  • 脚本:ギャレット・フォート
  • キャスト:ベラ・ルゴシ

  • 製作年:1931年
  • 製作国:アメリカ
  • 『魔人ドラキュラ』 もう、ドラキュラご存知ですね~。
    これは、もう昔から映画が、ごひいきの、もう題材ですね。みんな、いっぺんはこれやりたがりますね~。

    これはトッド・ブラウニングという、非常にグロテスクな映画が好きな監督がベラ・ルゴシで映画にしたのが、最初ですね。で、これは、ご存知の様に、ドラキュラ博士、150年前に死んでる、その死んだ伯爵が、棺桶から出てきて、女の血を吸うんですね。 そういう映画で、まあ、みんな、びっくり仰天して観た事ありますけど、銀の十字架、を見せたら、消えて無くなるとか。いかにも面白いんですね。ドラキュラと、それから、バンパイヤと、もう、こんがらがりましたけど。

    そういう映画で、『ドラキュラ』はグロテスクの最初のクラッシック作品ぐらいに、有名でしたね~。で、この『ドラキュラ』やったのは、色んな人がやりましたけれども、やっぱりベラ・ルゴシという人が一番良かったんですね。で、『ドラキュラ』役者で、有名になりましたね~。

    そういう訳で、この映画はいかにも怖い怖いゴーストもんで有名でしたけど、顔が変わって崩れて、怖~いお化けの顔になったり、それから、銀の十字架見せたら顔が崩れてしまう、とか灰になるとか。そういう所が、昔のサイレントの頃は、とっても面白かったのね、トリックが。それで、昔から有名なこの『ドラキュラ』です。

    で、この『ドラキュラ』は棺桶に入ってる。棺桶に入ってると、まだ目が覚めて起きあがってくるのを、銀の十字架を、ボーン、ボーン、ボーン、と釘で打つようにして殺す。そういうグロテスクな所の怖~い所が良かったんで、西洋の怪談もの、西洋の化け物では、一番花型ナンバーワンの作品が『ドラキュラ』ですね。

    で、『ドラキュラ』、これを舞台で見ました。私。ブロードウェイで。未だにもう非常に、この頃モダンなのに、やっぱり『ドラキュラ』いう、このクラッシックはやっぱり未だに、ブロードウェイでも芝居やるんですね。そうすると、芝居が舞台が開きますと、サ~と一匹のコウモリが通るんですね。そっからドラキュラが黒いマントで出てくるんですね~。出てきてパット広げたら、そのマントの裏が真っ赤なんですね。それをドラキュラが降りてくる、ゆうところの開幕が凄かったけれども、『ドラキュラ』という、こういうバカバカしいものを、アメリカのブロードウェイがもう未だに舞台でやっている所が、やっぱり『ドラキュラ』ゆうものの、この~ひのき舞台ゆうのか?この『ドラキュラ』の価値があるんでしょうね。

    と、言う訳で、日本で『四谷怪談』が有るように、外国では『ドラキュラ』が有名ですね~。で、ドラキュラ、これと吸血鬼と一緒になりますけども、『ドラキュラ』はこのゴースト作品のナンバーワンですね。



    【解説:淀川長治】