El Botón de Nácar
南米ドキュメンタリーの巨匠パトリシオ・グスマン監督が混迷する文明社会に脅威の映像美で問う一大連作叙事詩。
水には記憶があるという。ならば、私たちは失われた者の声を聞くことができるのだろうか。さまよえる魂たちも、安らげるのだろうか。
全長4300キロに及ぶチリの長い国土は太平洋に臨んでいる。その海の起源はビッグバンのはるか昔まで遡る。そして海は人類の歴史をも記憶している。チリ、西パタゴニアの海底でボタンが発見された。--そのボタンはピノチェト政権により政治犯として殺された人々や、祖国と自由を奪われたパタゴニアの先住民の声を我々に伝える。火山や山脈、氷河など、チリの超自然的ともいえる絶景の中で流されてきた多くの血、その歴史を、海の底のボタンがつまびらかにしていく。
監督: | パトリシオ・グスマン |
---|---|
脚本: | パトリシオ・グスマン |
撮影: | カテル・ジアン |
編集 | パトリシオ・グスマン、エマニュエル・ジョリー |
製作年: | 2015 |
製作国: | フランス、チリ、スペイン |
上映時間: | 82分 |
映像色: | カラー |
字幕: | 日本語 |
音声: | スペイン語 |
規格: | 二層 |
画面サイズ: | ビスタ |
受賞歴: | 2015年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞脚本賞受賞2015年 山形国際ドキュメンタリー映画祭 インターナショナル・コンペティション部門出品 |