戦後記録映画の代表作であり、当時300万人の観客を動員した佐久間ダムの建築記録を60年ぶりに2k修復で初ソフト化。
電源開発会社の委託で岩波映画が製作した佐久間ダムの建設記録映画の第一部。佐久間ダムの着工からバイパストンネル完成、仮締切による流路変更までを描く。
映画が撮影された1953年の日本は敗戦の傷跡がまだ色濃く残り、人々は明るい未来を見通せない時代であった。資源のない日本は復興の柱となるエネルギー源を水力発電に求めた。「佐久間ダム」の建設資金は世界銀行から、技術はアメリカから土木機械を導入し、国家プロジェクトとして驚異的なスピードで工事を進めた。映画は1954年5月に完成後、直ちに皇室や官僚試写後に映画館で全国上映され、結果300万人の観客を動員する大ヒットとなった。音楽は同年に劇場公開された『ゴジラ』の伊福部昭。
監督: | 高村武次 |
---|---|
脚本: | 高村武次 |
撮影: | 小村静夫 |
編集: | 伊勢長之助 |
音楽: | 伊福部昭 |
製作年: | 1954 |
製作国: | 日本 |
上映時間: | 38分 |
映像色: | カラー |
音声: | 日本語 |
規格: | 片面・一層 |
画面サイズ: | 4:3 スタンダード |
受賞歴: | 1954年第9回毎日映画コンクール教育文化映画賞受賞 |