PATHER PANCHALI
1930年代の西ベンガル地方。寒村に住むオプーと両親、姉の4人を素人一家が演じた。家も田舎の本物。親戚の老婆役は、ガンで闘病中だった舞台の名女優チュニバラ・デヴィ。阿片を服用して痛みを押さえ、撮影終了後に生涯を終えた。
レイは給料が入るとわずかなフィルムを買い、つぎにお金の工面がつくと安く引き受けてくれる現像所に渡す。そのため画質に多少難があるのはやむを得ない。雷が光り、蓮の池に波紋がひろがり、しのつく雨の中で姉が髪を洗う場面のフォトジェニックな美しさも、苦労の連続の末に撮りあげた。父親が姉にみやげのサリーを買って出稼ぎから帰ってくると、雨に打たれた彼女は風邪がもとで死んでいた。早朝、一家は牛車に乗って住みなれた故郷をあとにする。
監督: | サタジット・レイ |
---|---|
出演: | シュビル・ボンドパッダエ/ウマ・ダシュグプタ |
製作年: | 1955 |
製作国: | インド |
上映時間: | 125分 |
映像色: | モノクロ |
字幕: | 日本語 |
音声: | ベンガル語 |
規格: | 片面1層 |
画面サイズ: | スタンダード |
受賞歴: | ★1956年エジンバラ映画祭ゴールデン・ローレル賞★1956年マニラ映画祭シルバーカルバオ賞★1957年サンフランシスコ映画祭作品賞、監督賞★1957年ベルリン・セルズニック・ゴールデン・ローレル賞★1958年ヴァンクーヴァー映画祭作品賞★1966年芸術祭文部大臣賞★1966年キネマ旬報外国映画ベストテン第1位 |