Dekalog

デカローグ クシシュトフ・キェシロフスキ 初期作品集収録特別盤

製作年: 1989
監督: クシシュトフ・キェシロフスキ

デカローグ クシシュトフ・キェシロフスキ 初期作品集収録特別盤

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多くの映画作家、映画ファンを魅了する20世紀の大傑作。『トリコロール三部作』『ふたりのベロニカ』で知られるポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが遺した“愛”の巨編。

旧約聖書の⼗戒をモチーフに、ワルシャワの巨大アパートに暮らす人々の人生模様を綴った連作集。当初はテレビドラマとして製作されたが、質の高さが大きな話題を呼び1989年ヴェネチア国際映画祭で上映。後に世界で劇場公開された。
スタンリー・キューブリックが「重要な映画の1本」と絶賛したほか、エドワード・ヤンや侯孝賢らが賞賛の声を贈った。「トリコロール三部作」と並ぶキェシロフスキ監督を代表する傑作。日本初のHDマスター版でBlu-rayリリース!
 
特典に60年代~80年代に製作されたキェシロフスキ初期TVドキュメンタリー・TV映画ほか全7作品を「クシシュトフ・キェシロフスキ初期作品集」として国内初収録!
1.『フォトグラフ』(1968)
2.『地下道』(1973)
3.『初恋』(1974)
4.『スタッフ』(1975)
5.『平穏』(1976)
6.『短い労働の日』(1981)
7.『スティル・アライヴ~フィルム・アバウト・キェシロフスキ』(2005)
特典DVD3枚を収録。

『デカローグ』全10話
第1話『ある運命に関する物語』
小学生の男の子パヴェウと暮らす大学教授のクシシュトフ。ある日、パヴェウから「死って何?」と問われ、魂や神を信じないクシシュトフは戸惑う。やがてクシシュトフを予想だにしない悲劇が襲い、彼は「神の存在」と向き合わなくてはならなくなる。

第2話『ある選択に関する物語』
孤独な生活を送る老医師の前にドロタと名乗る女性が訪ねてくる。彼女は危篤状態で入院している夫の容態を問いただす。彼女は夫を愛しながらも、別の男の子を身ごもっており、夫が助かるのであれば子供をおろすという。果たして医師の助言とは?

第3話『あるクリスマス・イヴに関する物語』
家族とイヴを祝っていたタクシー運転手ヤヌーシュの前にかつての恋人エヴァが現れる。「彼氏が家を出たっきり戻らない。一緒に探してほしい」と。ヤヌーシュは妻に「クルマが盗まれた」と嘘をつき、エヴァと共に聖夜のワルシャワを彷徨うが・・・。

第4話『ある父と娘に関する物語』
父ミハウと暮らす大学生のアンカ。「死後開封のこと」と封筒に記された手紙を開封したアンカは母の秘密と自分には本当の父親がいることを知る。アンカは今まで父だったミハウに男として愛を感じていたことを告白する。親子関係が崩壊した2人の未来は・・・?

第5話『ある殺人に関する物語』
タクシー運転手を殺害した青年ヤツェック。若き弁護士ピョートルは尽力するが力及ばず、極刑の判決が下される。刑執行の日、ヤツェックはピョートルを呼び出し、自身の家族のことを語りだす。そして最期の時が訪れる―—。

第6話『ある愛に関する物語』
毎夜、向かいに住む美しい女性マグダを望遠鏡で覗く郵便局員の青年トメク。遂にマグダに想いを伝え、デートをすることに。その後、マグダはトメクを部屋に招き入れ手ほどきをする。辱められたと感じたトメクはたまらず彼女の部屋を飛び出してしまうが・・・。

第7話『ある告白に関する物語』
16歳で母となったマイカ。しかし彼女の母エヴァは世間体を気にして、娘アンカをマイカから取り上げ自身の娘として育てていた。ある日マイカは娘アンカを連れ出し逃避行に出る。母エヴァも2人の後を追ってくる。果たして「母親であること」を巡る逃避行の結末は―—?

第8話『ある過去に関する物語』
大学で教鞭をとるゾフィア。ある日、彼女の前に彼女のある過去に関わる女性エルジュビェタが現れる。罪悪感を抱いてきた自身の過去と向き合うことになったゾフィアは動揺するが、やがて2人の間には不思議な友情が生まれていく。

第9話『ある孤独に関する物語』
性的不能になった外科医ロメク。妻ハンカは「愛は心の中にあるもの。下半身じゃない」と彼を慰める。しかし、ハンカには若い男がいるらしい。その疑惑が確信となったとき、ロメクは2人の不倫現場に身を潜める・・・。

第10話『ある希望に関する物語』
父が亡くなって再会したアルトゥルとイェジーの兄弟。疎遠だった父が遺した切手コレクションにとんでもない価値があることを知った2人は、その莫大な遺産に驚愕する。2人は父が最後まで手にできなかった希少なコレクションを手に入れるべく奔走するが・・・。

監督: クシシュトフ・キェシロフスキ
脚本: クシシュトフ・キェシロフスキ、クシシュトフ・ピェシェヴィチ
撮影: ヴィエスワフ・ズドルト、エドワルド・クォシンスキ、ピョトール・ソボチンスキ、クシシュトフ・パクルスキ、スワヴォミル・イジャック、ヴィトルト・アダメク、ダリウシュ・クッツ、アンジェイ・ヤロシェヴィッチ、ヤツェック・ヴゥアヴト
音楽: ズビグニェフ・プレイズネル
出演: ヴォイチェフ・クラタ、ヘンリク・バラノフスキ、クリスティナ・ヤンダ、アレクサンデル・バルディーニ、ダニエル・オルブリフスキ、マリア・パクルニス、アドリアンナ・ビェドジェィンスカ、ヤヌーシュ・ガイヨス、ミロスワフ・バカ、クシシュトフ・グロビシュ、グラジナ・シャポォオフスカ、オラフ・ルバシェンコ、アンナ・ポロヌ、マヤ・バレウコフスカ、マリア・コシュチャウコフスカ、テレサ・マルチェフスカ、ピョトール・マハリツァ、エヴァ・ブウァシュチェク、ズビグニェフ・ザマホスキ、イェジー・シュトゥル
製作年: 1989
製作国: ポーランド
上映時間: 本編:563分+特典:416分
映像色: カラー
字幕: 日本語
音声: ポーランド語
規格: 本編BD:一層×2/二層×2、特典DVD:片面・一層×1/片面・二層×2
画面サイズ: スタンダード/ビスタ
受賞歴: 1988年ヨーロッパ映画祭グランプリ
1988年ベルリン国際映画祭フェリックス賞
1988年モントリオール世界映画祭監督部門批評家賞
1988年ダンケルク国際映画祭批評家賞
1989年サン・セバスチャン国際映画祭審査員特別賞、批評家賞
1989年サン・パウロ国際映画祭批評家賞
1989年ヴェネチア国際映画祭国際批評家協会連盟賞
1989年ジュネーブ国際映画祭「明日のスター」賞
1989年シカゴ国際映画祭シルバーIGO賞
1989年ミラノ国際映画祭Youth&Film賞
1990年イタリア映画批評家協会賞ヨーロピアン・シルバー・リボン賞
1990年シドニー国際映画祭銀賞
1990年フランス「テレラマ」誌選出第一位
1991年デンマーク・ボーディル・アワード最優秀ヨーロッパ映画賞
1991年フランス映画批評家協会賞最優秀外国語映画賞
1997年シカゴ映画批評家協会賞最優秀外国語映画賞
2000年アメリカ・ナショナル・ボード・オブ・レヴュー外国語映画部門功労賞