チャップリンの醜女の深情

チャップリンの醜女の深情

TILLIE'S PUNCTURED ROMANCE

チャップリンの醜女の深情

原題:

TILLIE'S PUNCTURED ROMANCE

監督:

マック・セネット

キャスト:

チャールズ・チャップリン

製作年:

1914年

製作国:

アメリカ

チャップリンの『醜女の深情』、『醜女の深情』言いますね。これはおもしろい事に、当時チャップリンの映画はみんな、1巻物、1巻物、1巻物、すーっと並んでいるんですね。それでこれは6巻だったんですね、大長作ですね。どうしてかいいますと、これはマリー・ドレスラーが主役するんですね。マリー・ドレスラーというおもしろい太った女の人いるんですね。これが主役するんですね。で、チャップリンとメイベル・ノーマンドは助演なんですね。監督はチャップリンじゃないんですね。えぇ、そんなこともあったのか、と思われるでしょうけれど、この『醜女の深情』、これは実はマリー・ドレスラーいうあの太った女の人の有名な舞台の当たり役だったんですね。有名な舞台、これをどうしても映画にしたいというに、マック・セネットが買い込んだんですね。主役は絶対にマリー・ドレスラーじゃないとやれないっていうんでね、それで本人自身が主役する映画でマリー・ドレスラーの『醜女の深情』だったんですね。助演しているのがチャップリンとメイベル・ノーマンドで、こういう時代があったんですね。どんな話かいいますとね、田舎のね、金持ちの娘いたんですね。それを都会の悪い男と悪い女、悪い男はチャップリン、悪い女はメイベル・ノーマンド、それがあの二人の考えで、あの女の金盗ってやろういうので、その太った女の人を一生懸命チャップリンが誘惑したんですね。くどいたんですね。で、女の人は喜んで、喜んでその太った田舎の娘さんはチャップリンに全部お金渡しちゃって一緒にかけおちしたんですね。でもそれは表向きで、都会に来たらチャップリンとそのメイベル・ノーマンドはポイっと放り出したんですね、その女の人を。そういうので、この女はもうほんとにね、都会の男には驚いたいう話があるんですね。で、二人はまんまと金を盗って、舌出して喜んだんですね。そして二人は喜んで、いい気になってると、マリー・ドレスラーが都会へやって来たんですね。そうして二人見つけたんですね。「このやろう」って、二人をやっつける所がまたすごいんですね。太った女がチャップリンをつかまえて、タンゴダンス踊る所なんかすごいんですね。で、このマリー・ドレスラーが二人をやっつけて終わりになりますけど、これはこの時代で初めてチャップリン映画6巻もの。今まで全部1巻もの、だからびっくり仰天。なんだろうこれは、『醜女の深情』どういう映画なんだろう思ったけれども、これでチャップリンはこういう役が当たり役になって、いつでもチャップリンは何か女を誘惑しては金盗るような、そういう役がだんだん増えてきて、チャップリン自身困ったんですね。

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